社長図鑑のメイン画像

PROFILE

プロフィール

社長写真

MeGo株式会社/株式会社Logical Fabrics

代表取締役
堺 礼(さかい れい)

X Instagram
  • 2007年 Logical Fabrics 設立
  • 2018年 固定の家を持たないノマド生活開始
  • 2024年 MeGo株式会社設立
  • 2025年 ホリエモンAI学校株式会社 技術顧問就任
出演依頼
得意領域AI、システム開発
会社URLhttps://mego.work
出身地埼玉県さいたま市
生年月日1980年12月29日
血液型A型
サイズ身長 170cm/64kg
趣味自然の中で
特技
最終学歴シアトルセントラル大学
座右の銘毎日楽しく
肩書き株式会社Logical Fabrics代表取締役
MeGo株式会社代表取締役
ホリエモンAI学校株式会社 技術顧問
ミスタッキーマクドナッテリア株式会社取締役
プライチ株式会社取締役

【メディア出演実績】

<YouTube>


- History

MeGo株式会社 代表取締役/株式会社Logical Fabrics 代表取締役 堺 礼(さかい れい)

プロフィール写真_サムネイル

堺礼は、LINEを土台にしたプラットフォーム「MeGo(ミーゴー)」を立ち上げ、ゴミ拾いや灰皿交換など“まちの手入れ”を誰もが参加できる報酬付きタスクへと変えている。 合言葉は「善意だけで動かない仕組み」。大きなスローガンよりも「いま、この場を楽しく」を重んじる肩の力の抜けた美学が、人を自然と巻き込み、下北沢では商店街と連携した社会実験も始動した。 中卒でエンジニアの道に入り、アメリカ滞在を経て独立した堺は、システム開発で鍛えた“手を動かす力”を武器に、リアルなまちの課題へ切り込んでいる。

「手を動かす」から始まったキャリア段

手を動かしている界

堺は高校を早々に辞め、10代の頃からプログラマーとして働き始めた。20歳前後まで現場でコードを書き続け、その後アメリカへ渡る。大学に顔を出したり、旅のように過ごした時期もあった。 帰国後は一般企業で勤務したのち、20代後半で独立。最初の約10年は一人法人として活動し、その後は少人数でのソフトウェアハウス運営へと舵を切った。社員は全員エンジニアだ。 「道具(テクノロジー)があれば、動くものをつくるのは得意」と堺は語る。 システム開発を主軸にしながら、AIブームが再燃した近年は案件が急増。堺自身も10年前からAI技術の実装を学び、Googleのイベント向けに可視化デモを3週間で完成させた経験を持つ。理論よりも“動く形にする力”にこそ、彼の強みがある。

「MeGo(ミーゴー)」誕生──善意だけに頼らない仕組み

MeGo

転機は、ゴミ拾いを“報酬が発生するタスク”にするという発想だった。きっかけは明確ではないが、ふるさと納税の仕組みやビーチクリーン活動を見て「組み合わせたら面白いのでは」と直感したという。 MeGo(ミーゴー)はLINEで登録して参加する。拾ったゴミや街の手入れをアプリで記録すると、Amazonギフト券に交換できるポイントが付与される。 「“いい人だけがやる世界”では裾野が広がらない。コミュ力不要、細切れ時間でOK、対面不要。それならもっと多くの人が参加できる」と堺は語る。 この構想は『令和の虎』への出演で一気に認知が広がった。出演前からプロトタイプの開発を進め、法人化は昨年2〜3月ごろ(取材当時)。「プレゼンの勘所」を掴むために磨いてきた経験も活きた。 熱血な標語を掲げずとも、「いまを楽しく」という姿勢が共感を呼ぶ。「善意は大切。でも“お金になる”から動ける人もいる。間口を広げたいんです」と堺は笑う。

下北沢での実装──時給1万円の社会実験

ゴミ拾い

現在、下北沢では商店街と連携した有償タスクの社会実験が進行中だ。 喫煙所内の清掃や灰皿交換:30分で1,000円。1日4回まで、24時間対応。 期間限定ゴミ箱設置・交換(18日間):1時間で1万円。1日3回まで実施可能。 堺いわく、「実入りの良さは参加率に直結する」。下北沢エリアのユーザーに告知したところ、7%が「やりたい」と返信。これは通常よりも高い反応率だった。 結果、喫煙所の放置ゴミは目に見えて減少。現場では強面の男性からも「いつもありがとうございます」と声をかけられるという。「絡まれるかと思ったら感謝された。上がりますよね」と堺は笑う。 MeGo(ミーゴー)は清掃そのものを請け負うのではなく、清掃に参加する人を集め、報酬を配る“プラットフォーム”として機能する。商店街からの委託で運用されるほか、全国では“善意のスポンサー”による寄付ポイントの配布も始まっている。 課金するユーザーは少数だが、なかには10万円単位で支援する“重課金の善意”も存在する。 利用者層は30〜40代が中心で、やや男性比率が高い。日曜にはゴミ拾いグループが一斉に使うなど、週末の稼働が多い。 堺は言う。「“ガチ善意”の人は無償でもやる。でもそうじゃない層を呼び込むには、お金が一番わかりやすい」

「今を楽しく」──事業を続ける動力

講演

MeGo(ミーゴー)の最大の課題は認知拡大だ。下北沢での成功モデルをもとに、他地域や自治体との連携を進めている。 目線は高くとも、語り口は飄々としている。「『日本をこうする』みたいな大上段は苦手で。面白そうならやる、つまらなければやらない。それでも回る設計にしたいんです」 生活スタイルも象徴的だ。拠点を持たず、ホテル暮らしや知人宅を転々とする。「毎日、新しいことが起きてほしい」。安定よりも刺激を選び、“面白さ”が意思決定の通貨になっている。 もちろん資金繰りに苦しむ夜もある。だが、システム開発事業の収益で支えつつ、MeGo(ミーゴー)は“薄く黒字”を維持している。 10年後の計画を尋ねると、堺は即答する。「10年後、面白くなっていたらいい。逆算のKPIより、行動して後から点がつながる方が性に合ってる」 善意と実利。そのあいだに落ちていた“もったいない”を拾い上げる。それが堺礼のやり方だ。

界 礼

Profile

堺 礼(さかい・れい)

MeGo株式会社 代表取締役/株式会社Logical Fabrics 代表取締役

LINEベースのまちづくりプラットフォーム「MeGo(ミーゴー)」を運営。高校中退後、10代からプログラマーとして活動。20歳前後まで勤務後、渡米。帰国後に独立し、ソフトウェアハウス「株式会社Logical Fabrics」を設立。『令和の虎』出演を機に「MeGo」の認知が拡大。主な実装事例は下北沢商店街との連携(喫煙所清掃30分1,000円・期間限定ゴミ箱交換1時間1万円など)。Amazonギフト券に交換できるポイントで、善意と実利の両立を実現する仕組みを構築している。